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事故物件はマイナスなイメージが強く、売却や賃貸物件としての活用が難しい

事故物件を相続することになったら、どのように対処したら良いのかわからず不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、事故物件を相続した場合の相続税や相続するかどうかの判断基準、相続した場合のデメリットについて解説します。

事故物件とは

事故物件は、物件内で自殺や他殺などが起こり、住む方が心理的に抵抗を感じるような物件のことをいいます。

自然死の場合は事故物件に該当しませんが、孤独死で亡くなったまま放置され特殊清掃が入った場合は、事故物件となります。

そのような物件は、心理的な瑕疵(物件の不具合や欠点)のある心理的瑕疵物件に該当し、買主に事故や事件のことを告知する義務が生じます。

心理的瑕疵について隠したまま売却すると、買主から損害賠償請求を受ける可能性もあり注意が必要です。

事故物件は通常の不動産よりも売却が難しく、価格を下げて売り出すことが一般的です。

事故物件でも相続税は発生する

相続が発生したときにかかる税金が相続税ですが、事故物件であっても通常の不動産同様に相続税がかかります。

ただし、相続税には基礎控除があり、基礎控除の範囲内であれば相続税は発生しません。

基礎控除の計算方法は以下のとおりです。

基礎控除額=3,000万円+600万×法定相続人数

たとえば、法定相続人が1人の場合の基礎控除額は「3,000万円+600万円×1=3,600万円」となり、

3,600万円までは相続税がかからないということになります。

事故物件なら相続税評価額が低くなる

相続税は、不動産や預貯金、負債を含めたすべての相続財産にかかる税金です。

そのため、相続税を計算する際は、まずは遺産総額がいくらになるのか調べることが必要です。

預貯金などの現金ならそのまま計算できますが、不動産の場合は路線価や固定資産税の評価額を利用して計算します

国税庁のホームページによると、周辺の宅地と比べて利用価値が著しく下がると判断された場合、10%程度相続税評価が下がるとしています。

評価額が下がれば遺産総額を抑えることができるため、相続税対策にも効果的です。

相続税は、不動産や預貯金、負債を含めたすべての相続財産にかかる税金です。

そのため、相続税を計算する際は、まずは遺産総額がいくらになるのか調べることが必要です。

預貯金などの現金ならそのまま計算できますが、不動産の場合は路線価や固定資産税の評価額を利用して計算します。

国税庁のホームページによると、周辺の宅地と比べて利用価値が著しく下がると判断された場合、10%程度相続税評価が下がるとしています。

評価額が下がれば遺産総額を抑えることができるため、相続税対策にも効果的です。

事故物件を相続したくない場合は、プラスの財産を含めたすべての遺産を相続放棄しなければなりません。

また、相続放棄は相続の発生を知ってから3か月以内に手続きをしなければならないため、早めの決断が必要です。

相続放棄をするかどうかで迷った際は、次のような判断基準から選択する方法もあります。

判断基準①人気のエリアにある事故物件

事故物件が駅や商業施設から近く、需要が高いエリアにある物件ならば、相続したほうが良いと考えられます。

人によっては心理的瑕疵を気にしない場合もあるため、立地次第ではスムーズに売却できる可能性も高いです。

住宅用地として利用しやすい面積ならば、更地にして売却すれば、事故物件としてのイメージを払拭させる効果があります。

建て替えやリフォームをしてから、人に貸し出し賃貸収入を得る方法もあり、不動産の活用方法が広がります。

立地の良いマンションなら、投資用物件やトランクルームとして活用することもでき、居住用以外の目的で利用したい方からの需要も期待できるでしょう。

判断基準②さまざまな用途に利用できる土地

相続した事故物件が交通量の多いロードサイドにある場合は、土地活用の用途も多く相続したほうが良いと考えられます。

敷地が広ければ、コンビニエンスストアや携帯ショップ、ラーメン店など、道路沿いが適した店舗としての活用が可能です。

また、トランクリームや駐車場を経営すれば、毎月賃料を得ることができ、固定資産税などの維持費を賄うことができるでしょう。

しばらく店舗や駐車場として活用することで、心理的瑕疵への嫌悪感も減少してく効果もあります。

ロードサイドの利用しやすい物件ならば、相続を検討したほうが良い判断基準といえるでしょう。

判断基準③売却しても相続税が払えないケース

不動産売却をしても相続税が払えないケースでは、相続放棄を検討することもおすすめです。

相続放棄は、選択型の放棄ができないため、不動産を放棄したい場合はすべての相続財産を放棄することになります。

そのため、相続する財産よりも負債が多い場合に、相続放棄を選択するケースが多くあります。

需要が高い立地ならば、事故物件でも相場に近い価格での売却も期待できますが、需要が低ければ想定以上に低い価格で売却することも考えられます。

そのため、需要が低い立地にあり、負債が多くて相続税が支払えない場合は、相続放棄を検討してみましょう。

事故物件の空き家を相続した場合のデメリット

人が住まなくなった家は換気や通水、除草などがおこなわれず、老朽化が早まり不動産の価値も下落します。

そのため、空き家を所有している場合は、定期的に訪れ適切な管理を続けなければなりません。

固定資産税や建物のメンテナンスなどの維持費もかかるため、経済的な負担が続くデメリットもあります。

空き家を適切に管理せず放置していると「特定空家」に指定され、罰金や行政代執行などの行政処分を科されるリスクもあり注意が必要です。

デメリットを回避する方法

事故物件の相続によるデメリットを回避するためには、早めに売却を検討することがおすすめです。

売却によって物件を手放せば、維持費や管理にかかる手間もなくなり、経済的な負担やストレスからも解放されるメリットがあります。

売却が難しい物件の場合は、不動産会社による買取を検討することも1つの方法です。

弊社では仲介と買取のどちらも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

事故物件を相続した場合でも、通常の相続同様に、基礎控除を超えた部分に相続税が発生します。

事故物件を相続するかどうかの判断基準は、需要が低い立地にあり売却しても相続税が支払えないケースです。

事故物件は所有しているだけでも固定資産税や維持費、管理の手間がかかるため、売却して手放すことも検討してみましょう。

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